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塗装用語集
塗装や塗料に関する用語を分かりやすく50音順に解説。
コツコツ頑張って用語を増やしていきますので、是非ご活用ください。
調べたい語句の頭文字「あ」〜「わ」行をクリックしてお調べください。
あ行
アクリル樹脂
アクリルプラスチック、アセトン、化成ソーダなどを主原料とした重合体で比重小さく(約1.2)、 硬度高く(18-20)、かつ十分な光透過性を有するので、自動車から航空機および建築物まで広く使用されている。
アンダーフィラー
弊社の下塗り処理で最もよく使われるのがアンダーフィラー。水性の塗料で乾燥後、塗膜に十分な厚さができます。
シーラーでは埋まらないけれど、コーキングを使うまでもないぐらいのクラックであれば、アンダーフィラーで塞ぐことも可能で、段差や凹凸のある下地を平滑にならすために使われます。シーラーとフィラー両方の機能を備えているものは微弾性フィラーと呼ばれています。
1液(いちえき)※一液型塗料
1液(一液型塗料)とは、2液型のように硬化剤を入れなくてもそのまま使えるように開発された塗料です。化学技術の進歩により、最近では耐久性も上がってきているのでこちらが主流となりつつあります。ただし、強い強度を必要とする床面等にはまだまだ不向きです。
※耐久性を追求するのであれば2液型の方がいいのですが、価格もその分高くなります。化学技術の進歩により、最近の主流は1液型の塗料となってきていますが、従来は2液型が主流でした。
上塗り
一番最後の仕上げの工程のことです。耐久性を高めるために下塗りと上塗りの間に中塗りの施行もあります。中塗りの回数を多くすることは耐久性や外観の向上にも繋がります。
ALC(エーエルシー)
外壁に用いられる建材の一つで、軽量気泡コンクリートのことをこう呼びます。
エポキシ樹脂
プレポリマーと硬化剤を熱硬化処理してできる物がエポキシ樹脂と呼ばれています。プレポリマーの組成と硬化剤の種類との組み合わせで物性が多様に変化し、寸法安定性や耐水性・耐薬品性および電気絶縁性が高いので電子回路基板の封入剤や接着剤、塗料にも利用されています。
エポキシ塗料
一般的には鉄部にできた錆をケレンで処理した上に塗るサビ止め塗料や工場などの埃が出るのが好ましくない場所、また耐久性も要するような床に施行する防塵塗料がエポキシ塗料と呼ばれています。
か行
かき落とし
塗り壁仕上げの一種。モルタルで下塗りをしたうえ寒水石などとセメントを混合したものを塗り、 未硬化の状態の時にかき落として表面を粗面にした仕上げ。
ケレン
鉄柵、鉄扉、トタン屋根・壁など、経年変化によって密着性が薄れた塗装が浮いて、そこから水が入り込み錆びてしまった箇所にそのまま塗装を施しても、同じ場所からすぐに傷み始めます。
それを防ぐ為にはがれた塗装と錆を取り除き、素地をならすことをケレンと言います。主にワイヤーブラシや皮すきを使用しおおまかに除去したあと、紙ヤスリで整えます。
ちなみに、語源は英語の「クリーン(Clean)」が訛って「ケレン」となったと言われています。
可塑剤(かそざい)
ある材料に柔軟性を与えたり、加工をしやすくするために添加する物質のこと。
乾燥した膜に伸び、強度、たわみ性を与えて塗膜の性能を向上させます。
高圧洗浄
塗装を施行する前に屋根や外壁など、塗装する部分を高圧の水で洗浄することを指します。
年月が経つことで屋根にはコケや泥、外壁には塗料が粉のようにぼろぼろになってしまうチョーキングという現象が起きていて、それらの上から塗装をしてしまうと密着性が悪く、せっかく塗ってもすぐに剥がれてきてしまう原因となってしまいます。
家を囲む塀も高圧洗浄をすることでコケが綺麗に落ち、とても綺麗になります。
コーキング
サイディングとサイディングの接合部分、軒と外壁のつなぎ目などの水や風が侵入してはいけない部位をパテなどの充填材で埋める作業のことを言います。
また、充填する材料そのものもコーキングと呼んでいます。
さ行
サイディング
レンガやパネルのような外壁材のこと。耐火性や耐久性などに優れたものが多く販売されています。
工場で大量生産されるのであ品質は均一で、比較的安価なものが多く、またデザインも豊富なため多くの住宅の外壁として使用されています。
材質によって「窯業系サイディング」「金属系サイディング」「木質系サイディング」に分類されています。
錆び止め(サビ止め)
読んで字の如く鉄部の錆を抑える役割の塗料です。上塗りとの密着性を高めるためのシーラーも混ぜ込まれているので、トタン壁にはシーラーやアンダーフィラーの代わりに錆止め塗料を使います。
また、木部でも釘などの鉄でできた物が打ち込まれている場合は、基本的には釘の頭のみに塗布しますが、場合によっては上塗り塗料の吸収を抑えるために全体に塗布することもあります。
下塗り
経年変化や風雨などの環境によって痛んだ屋根・外壁等の塗り替えを行う上で一番重要な工程です。
せっかくの上塗りもこの下塗りの処理がしっかり施行されていないと、真の効果を発揮することができません。素地調整を行った後、アンダーフィラーやシーラーを塗布します。
女性の化粧におけるベースメイクのようなことです。
シーラー
塗料の吸込みを防ぐ目的で塗られる下地処理の塗料(下塗り材)。元の下地と新しい塗料(上塗り材)の密着性を高める接着材の役割をします。コンクリート面などの吸収性の強い箇所のほか、木材の目止めにも用いられます。また、アク止め、ヤニ止めなどの効果もあります。
また、上塗りの塗料の吸収ムラを抑える役割もします。外壁にクラックなどの痛みがあまり見られない場合や外壁表面がフラットな形の場合の下塗り材として使用します。また、コーキングの密着性をよくするためにも用います。
シリコン樹脂系塗料
従来のアクリルやウレタン樹脂系塗料と比較すると価格設定は少し高めですが、耐久年数が10~15年程度とコストパフォーマンスに優れた塗料です。
耐油性・耐酸化性・耐熱性に優れていますので住宅の外壁塗装に限らず、油の出る工場の外壁にもご利用いただけます。
浸透性シーラー
シーラーよりも下地へ浸透し、下地を固めて塗料の吸込みを止めます。密着性を持たせる役割はシーラーと同様です。
た行
耐候性(たいこうせい)
屋外環境の変化により塗料が、変形、変色、劣化等の変質を起こしにくい性質の事を指します。
変質の原因は太陽光からの紫外線を主として、赤外線などの熱の影響、雨水などによる加水分解や浸食作用、昼夜の温度変化による材料の伸縮・膨張の影響などが考えられます。
な行
2液(にえき)※二液型塗料
2液(二液型塗料)とは、ウレタンなどの塗料に硬化剤を入れ、撹拌してから使用する塗料のことです。2液型塗料の特長は1液性の塗料と比べると硬化するまでの時間が短いことや床などへの使用にも耐えられる高い耐久性です。
※耐久性を追求するのであれば2液型の方がいいのですが、価格もその分高くなります。化学技術の進歩により、最近の主流は1液型の塗料となってきていますが、従来は2液型が主流でした。
は行
フッ素樹脂
フッ素を含むオレフィンを重合して得られる合成樹脂の総称で、耐熱性・耐薬品性の高さや摩擦係数の小さいことが特徴です。
中でも最も大量に生産されているものは塗料にも使われているポリテトラフルオロエチレン(四フッ化樹脂)で、カタログなどでは4Fと表示されています。
またフッ素樹脂の代名詞のようになっているのがデュポン社の商標「テフロン®」です。
ま行
モルタル
かつて日本住宅の外壁材をして広く利用された、砂 (細骨材)とセメントと水と練り合わせて作る建築材料。
サイディングの様に継ぎ目が浮き出ないことやコーキングを使う必要がないという利点があるものの、施行期間が長くかかり過ぎ、熟練して技術が要求されるなどコストが高くなってしまうため、現在ではサイディングの方が多く使用されています。
や行
や行の塗装用語が入ります。
ら行
リシン
細骨材という塗料用の砂をアクリル系やシリコン系の塗料に混ぜてカップガンを使って吹き付け仕上げに使われます。その工程をリシン吹き付けと言い、モルタルやALCが下地の場合によく用いられます。
わ行
や行の塗装用語が入ります。